ゼネラル・ダイナミックスF-16ファイティングファルコン(読み)ゼネラル・ダイナミックスエフじゅうろくファイティングファルコン(その他表記)General Dynamics F-16 Fighting Falcon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ゼネラル・ダイナミックスF-16ファイティングファルコン
ゼネラル・ダイナミックスエフじゅうろくファイティングファルコン
General Dynamics F-16 Fighting Falcon

アメリカ空軍軽戦闘機。ハイ・ロウ・ミックス・コンセプトのもと,ゼネラル・ダイナミックスが開発した。「ハイ」はF-15戦闘機のような重戦闘機,「ロウ」はF-16戦闘機をさす。つまり高価な戦闘機と比較的低価格の戦闘機によって戦力を構成するもの。胴体と翼を一体化したブレンデッド・ウィングボディや,操縦桿と各舵を電気信号で結ぶフライ・バイ・ワイヤなど,開発当時の最新技術が導入された。初飛行は 1974年1月。運動性に優れるほか地上攻撃能力も高い。A型は 1979年から部隊配備開始。北大西洋条約機構 NATOやアジア諸国など 24ヵ国で採用され,生産数 4300機以上。うちアメリカ空軍には 2231機が引き渡され,2005年2月に生産を終了した。またオランダ大韓民国トルコベルギーがライセンス生産した。日本の三菱F-2戦闘機のベースでもある。C型は,エンジンがP&W F100-PW-200 ターボファン (推力 12.2t) 1。乗員1,全長 15m,総重量 17t,最大速度マッハ2,航続距離約 3900km。武装は 20mm機関砲1,サイドワインダー・ミサイル,ロケット,爆弾など。史上最強の軽戦闘機ともいわれる。

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