普及版 字通 「ゼン・たれる・しなやか」の読み・字形・画数・意味

4画
(異体字)
5画
[字訓] たれる・しなやか
[説文解字]

[甲骨文]

[金文]

[字形] 象形
飾り紐や毛の垂れる形。
(衰)は衣襟のところに
を加えている形で、死喪のとき、麻の衰
(さいてつ)を加える。その衰
の形と同じ。〔説文〕九下に「毛
たるなり」と毛の垂れる形とするが、
(ひげ)にも
というように、すべて糸状の垂れるものをいう。[訓義]
1. 毛や糸の垂れるかたち、喪章に用いるものは衰。
2. しなやか、よわい、たれる。
3. ゆく、すすむ、あやうい。
4. 亀甲のふち。
[部首]
〔説文〕〔玉
〕ともに部属の字がない。〔玉
〕に「行なり、
なり、
なり」の訓がある。[声系]
〔説文〕に
声として
・
・
・
など十字を収め、
を亦声とする。
に
毛の意がある。[語系]
(
)・
・
njiamは同声。
は
の象形とみてよい。
は、しなやかで丈長きさま。
・
(ぜん)も同声。
(ぜん)は
tjiamと声近く、ともに多言の意。
がその本字であろう。〔説文〕七下に、
は「皮剝がるるなり」とするも、その籀文(ちゆうぶん)は
(ぜん)に従い、
は赧においては肉の柔
なるところを示し、赧とはそのところをまさぐる意。しなやかでふくよかなところをいう。[熟語]
弱▶・
▶・
▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

