ソウ・シュウ・としより

普及版 字通 「ソウ・シュウ・としより」の読み・字形・画数・意味


10画

(異体字)
9画

[字音] ソウ(サウ)・シュウ(シウ)
[字訓] としより

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 会意
正字はに作り、宀(べん)+火+(又)(ゆう)。宀は屋。は手。中に火を秉(と)る形。それは家の長老の職とするところであるから、また長老の意となる。〔説文〕三下に「老なり。に從ひ、(さい)に從ふ。闕」とする。(災)・に分かっては、字の形義をえがたいはずである。祭祀は神秘のことであるから、夜を徹して行われ、そのとき火を持つ者が、祭儀の進行を司った。日常の居室では、童子が燭を秉ったことは、〔礼記、檀弓上〕〔管子、弟子職〕などにみえている。

[訓義]
1. としより、おきな、長老。
2. 老人の敬称
3. は、米をとぐ音。
4. 漢代の蜀の名、(しゆう)の音でよんだ。

[古辞書の訓]
和名抄 於奈(おきな)〔名義抄 オキナ 〔字鏡集〕 ヲイタリ・オキナ/ オキナ

[声系]
〔説文〕に声として(捜)・など九字を収める。は〔説文〕未収の字であるが、〔論語、為政〕に「人焉(いずく)んぞ(かく)さんや」という。はさがす、はかくす、対待の語である。はもとに作り、火を秉ってものを捜す意がある。

[語系]
suは同声は長老・年長者はその繁文は兄の妻。家にあって家を守るものはであった。

[熟語]

[下接語]
・漁・愚・瞽・山・耆・樵・智・釣・田・白・北・漫・野・路・老

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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