日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソウダー」の意味・わかりやすい解説 ソウダーそうだーSaudā(1713―1780) インドのウルドゥー語詩人。デリーに生まれる。ミールと並んでいわゆる「ミールとソウダーの時代」を築いた。1757年にデリーを去ってアワド藩王国に移り、晩年をラクナウで過ごした。頌詩(カスイーダ)と風刺詩(ハジヨー)の巨匠であり、彼に匹敵する詩人はいない。その詩はペルシア語の比喩(ひゆ)や慣用句を多量に取り入れた華麗な詩句と、技巧的な構成を大きな特徴としている。死後『ソウダー詩全集』(1803)が出版されている。[鈴木 斌] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例