ソラリスの陽のもとに(読み)そらりすのひのもとに(その他表記)Solaris

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソラリスの陽のもとに」の意味・わかりやすい解説

ソラリスの陽のもとに
そらりすのひのもとに
Solaris

ポーランドSF作家スタニスワフ・レムのSF(1961)。ソラリスは生物のいない広大な海に覆われた惑星である。そこの観測ステーションに着任した心理学者ケルビンは先任者の1人が自殺し、あとの隊員たちも異常な状態にあることを発見する。この謎(なぞ)を解こうと頭を悩ますケルビンの前に、なんと10年前自殺した妻ハリーが出現する。彼女は幻影ではなく実体である。ソラリスの海は高度な知性体で、人間の潜在的記憶を探ってそこに深い痕跡(こんせき)を残しているイメージを実体化してみせたのだ。その理由は? 理由を問うのは人間思考のパターンだが、海は答えず、悠々と自己運動を繰り返す。異星の知的生命体とのファースト・コンタクト・テーマに新生面を開いた作品で、1972年にはソ連のアンドレイ・タルコフスキー監督によって映画化(邦題『惑星ソラリス』)されている。

[厚木 淳]

『飯田規和訳『ソラリスの陽のもとに』(ハヤカワ文庫)』

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デジタル大辞泉プラス 「ソラリスの陽のもとに」の解説

ソラリスの陽のもとに

ポーランドの作家スタニスワフ・レムの長編SF(1961)。原題《Solaris》。『エデン』『砂漠の惑星』と「ファーストコンタクト三部作」をなす。『ソラリス』の邦題もある。1972年、アンドレイ・タルコフスキー監督で映画化(邦題『惑星ソラリス』)。2002年、スティーヴン・ソダーバーグ監督で映画化(邦題『ソラリス』)。

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