ソ連=トルコ条約(読み)ソれん=トルコじょうやく(その他表記)Soviet-Turkish Treaty

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソ連=トルコ条約」の意味・わかりやすい解説

ソ連=トルコ条約
ソれん=トルコじょうやく
Soviet-Turkish Treaty

1921年3月 16日ソ連トルコ両国間に結ばれた親善友好条約。第1次世界大戦の敗戦国トルコは,20年8月のセーブル講和条約できびしい諸条件を課せられた。 M.ケマルアタチュルクは国内の専制政治と諸列強による抑圧に反対する革命運動を起し,22年 11月スルタン制廃止,23年7月新しいローザンヌ講和条約の締結に成功した。その過程でトルコは北方の革命政権ソ連の力を利用しようとし,ソ連もまた南方隣接国家であるペルシアアフガニスタン,トルコと協力関係を樹立し,国際的地位の強化をはかろうとした結果,この条約が結ばれた。ソ連は帝政ロシアがトルコに押しつけた一切の条約や治外法権を廃棄し,トルコの対露債務の無効を宣言した。

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