ぞっき(読み)ゾッキ

デジタル大辞泉 「ぞっき」の意味・読み・例文・類語

ぞっき

投げ売りなどによる安売り
全部ひとまとめにして売買すること。
「何でもいいから突込んで、―でをよく買ひなせえ」〈伎・霜夜鐘十字辻筮

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精選版 日本国語大辞典 「ぞっき」の意味・読み・例文・類語

ぞっ‐き

  1. 〘 名詞 〙
  2. まぜもののないこと。また、全部同じものでまとまっていること。
    1. [初出の実例]「ぞっ生(キ)の米のめしをくらって」(出典洒落本・新吾左出放題盲牛(1781)才六会拐)
  3. 全部ひとまとめにして売買すること。
    1. [初出の実例]「ぞっきで直をよく買ひなせえ」(出典:歌舞伎・霜夜鐘十字辻筮(1880)二幕)
  4. ぞっきぼん(━本)」の略。
    1. [初出の実例]「印税が一銭も私の方に来ないうち、この本は夜店のゾッキに出てる、という報告が友人からあった」(出典:いろは交友録(1953)〈徳川夢声〉す)

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