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霜夜鐘十字辻筮 シモヨノカネジュウジノツジウラ

デジタル大辞泉の解説

しもよのかねじゅうじのつじうら〔しもよのかねジフジのつじうら〕【霜夜鐘十字辻筮】

歌舞伎狂言世話物。5幕。河竹黙阿弥作。明治13年(1880)東京新富座初演。天下のため恩師を討つが、妻に自害され、零落した士族の六浦正三郎は、恩師の子息巡査によって救われ、和解して仏門に入る。

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大辞林 第三版の解説

しもよのかねじゅうじのつじうら【霜夜鐘十字辻筮】

歌舞伎脚本。散切り物。河竹黙阿弥作。1880年(明治13)東京新富座初演。武道の師杉田を討った六浦正三郎は零落し、巡査となった杉田の子薫に助けられ、事実を打ち明け、僧になって菩提を弔う。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

霜夜鐘十字辻筮
しもよのかねじゅうじのつじうら

歌舞伎(かぶき)脚本。世話物。5幕。河竹黙阿弥(もくあみ)作。1880年(明治13)6月、東京・新富座初演。かつて大義のために師を討ち、維新で零落した士族六浦(むつら)正三郎(中村宗十郎)は、妻に死なれ乳飲み子を抱えての貧窮から眼病になり、救ってくれた巡査杉田薫(かおる)(5世尾上(おのえ)菊五郎)を師の息と知って、仇(あだ)を討たれようと迫るが、薫に諭されて剃髪(ていはつ)する。これに演説師楠石斎(くすのきせきさい)(9世市川団十郎)と妻おむら(8世岩井半四郎)、按摩(あんま)の盗賊宗庵(そうあん)(3世中村仲蔵)、悪党讃岐(さぬき)の金助(きんすけ)(初世市川左団次)が絡む散切物(ざんぎりもの)。菊五郎の「巡査の保護」、宗十郎の「士族の乳貰(ちもら)い」、仲蔵の「按摩の白浪」、左団次の「天狗(てんぐ)の生酔」、半四郎の「娼妓(しょうぎ)の貞節」、団十郎の「楠公(なんこう)の奇計」という、6人の名優の兼題によって脚色したようにみせた趣向で、前年の79年11月から『歌舞伎新報』に掲載、好評のため翌年の上演になった。上演に先だつ戯曲版行の始まりとしても意義をもつ。[松井俊諭]

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