ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タイムイル」の意味・わかりやすい解説 タイムイルTaimyr ロシア中東部,東シベリア,クラスノヤルスク地方に属する旧自治管区。同地方北部を占める。中心地ドゥジンカ。別称ドルガンネネツ Dolgano-Nenetskii。1977年までタイムイル民族管区。2007年エベンキ自治管区とともにクラスノヤルスク地方に統合された。ブイランガ山脈の連なるタイムイル半島,その南に続く北シベリア低地,および中央シベリア台地北部からなり,西部をエニセイ川が北流する。北極海洋上のセーベルナヤゼムリャーもこの地域に属する。大部分がツンドラ地帯に入り,南部に森林ツンドラがみられる。厳しい大陸性気候で,長い厳寒の冬のあとに短く冷涼な夏がくる。ドルガン人(自称サハ人)とネネツ人の居住区であるが,住民に占める割合は両民族合わせて 20%に満たない。主要産業は漁業・水産加工,狩猟,毛皮獣飼育で,南西部のプトラナ高原西麓では,ノリリスクを中心に鉱業(ニッケル,銅,白金)が盛んである。タイムイル半島沿岸に北洋航路が通り,ドゥジンカ,ジクソン,ノルドビクなどの港がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by