タイワン海峡(読み)タイワンかいきょう(英語表記)Taiwan haixia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タイワン海峡」の意味・わかりやすい解説

タイワン(台湾)海峡
タイワンかいきょう
Taiwan haixia

中国南東部のフーチエン(福建)省と,沖合いのタイワン島との間の海峡。北は東シナ海(東海),南は南シナ海南海)。北東から南西の方向で,長さ約 300km。幅は平均 150kmで,最狭部は 135km。南端付近にポンフー(澎湖)群島がある。中国の沿岸交通を制する要衝である。大陸側はリアス海岸で湾入が多く,多数の小島が連なる。チンメン(金門)島マーツー(馬祖)島は国民党政府軍が要塞化している。水量豊富な諸河川の流入によって栄養塩類が豊富であり,暖流と寒流の潮境にもあたるので,水産資源がきわめて豊富。おもな漁獲物はイシモチ,タイ,タチウオ,マナガツオ,フカ,ハモ,アジ,サワラ,イカ,スルメイカ,エビ,カニなど。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android