ただれ目(読み)ただれめ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ただれ目
ただれめ

まぶた(眼瞼(がんけん))の皮膚炎である眼瞼縁炎や眼瞼湿疹(しっしん)の総称とみられる俗称。まぶたの縁が腫(は)れたり、充血したり、皮がむけてきたりして、その部分にかさぶたや膿疱(のうほう)、鱗屑(りんせつ)などができ、痛がゆい。原因としては、黄色ブドウ球菌やモラー・アクセンフェルドMorax-Axenfeld桿(かん)菌などの細菌感染、いろいろな刺激による脂腺(せん)の分泌過多、化粧品(アイシャドー、アイライナー、マスカラなど)によるかぶれなど、さまざまである。衛生状態の向上とともに重症例は少なくなってきたが、不良な国では依然として多い。
 治療は、適切な薬剤を用いることも必要であるが、一方ではよく手や顔を洗って清潔を保ち、無用な刺激を避けるほか、ビタミンの欠乏をおこさないように偏食をしないことなどが、治療ばかりでなく予防ともなる。再発しやすく慢性になりやすいので、つねに早めに対処することも重症にならないための心得の一つである。[大島 崇]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のただれ目の言及

【目∥眼】より

…これは劣悪な栄養と過酷な労働に起因して発生した。このほか病目(やみめ),はやり目といわれる急性・慢性結膜炎,ただれ目といわれる眼瞼縁炎,星目,目星といわれるフリクテン,打目(うちめ),突目(つきめ)などの外傷,あるいはものもらい,目いぼといわれる麦粒腫,それにトラコーマ,虹彩炎,翼状片,緑内障,弱視など,江戸時代の眼病は多彩をきわめていた。また江戸時代にはおよそ7万5000人以上の盲人がいたといわれ,疫病や栄養失調のために失明し,彼らは当道(とうどう)や瞽女(ごぜ)などの集団を形成していた。…

※「ただれ目」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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