20世紀西洋人名事典 の解説
タデウス ライヒシュタイン
Tadeus Reichstein
1897.7.20 - ?
スイスの有機化学者。
元・バーゼル大学教授。
ポーランドのブウォツワベク生まれ。
H.スタウディンゲル教授のもとで研究、1922年有機化学で博士号取得。コーヒーの芳香がフランやピロールの誘導体や含硫化合物の複合体であることをつきとめ、’33年ビタミンCの合成に成功。その後バーゼル大学薬理学教授、有機化学教授、有機化学研究所所長を歴任。おもな研究は、副腎より多くのステロイドを単離し、それらの性質と構造の解明、リューマチの薬「コルチゾン」を発見。’50年ケンドルとヘンチとともにノーベル生理学医学賞を受賞。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報