タニス朝(読み)タニスちょう(その他表記)Tanite Dynasty

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タニス朝」の意味・わかりやすい解説

タニス朝
タニスちょう
Tanite Dynasty

古代エジプトの第 21王朝 (前 1085頃~944頃) 。ナイルデルタ北東部にあった都市タニス出身の7人の王が支配し,この町を首都としたことからタニス朝と呼ばれる。第 20王朝のラムセス 11世の死後,タニスの君侯セメンデスが第 21王朝初代の王となったが,ラムセス存命中,クシュの総督ヘリホルテーベで王の称号を獲得しており,クシュには支配が及ばなかった。この時代にパピルス紙写本で歴史小説とみなされる『ウエン=アモン物語』が書かれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む