タヌキモ類(読み)タヌキモるい(その他表記)Utricularia; bladderwort

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タヌキモ類」の意味・わかりやすい解説

タヌキモ類
タヌキモるい
Utricularia; bladderwort

タヌキモ科の水生食虫植物。大別してタヌキモの仲間とミミカキグサ (耳掻草)の仲間とがある。タヌキモは池や沼に浮ぶ水草で,根はなく茎には密に葉が互生する。葉は細かく羽状に裂けその一部が捕虫嚢になり,これで水中プランクトンを捕える。タヌキモのほか,ノタヌキモ,コタヌキモなどの近縁種がある。ミミカキグサ湿地に生え地中浅く糸状の白い地下茎がはい,まばらに捕虫嚢をつける。葉は地下茎のところどころから地上に伸び小さな線形またはへら形で,緑色をしている。夏から秋にかけて,細長い花茎を出し上部に数個の白色,黄色,淡紫色,紫色などの花をつける。ミミカキグサのほかムラサキミミカキグサ,ホザキノミミカキグサなどの種がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 耳掻草

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む