タプコプ遺跡(読み)たぷこぷいせき

日本歴史地名大系 「タプコプ遺跡」の解説

タプコプ遺跡
たぷこぷいせき

[現在地名]苫小牧市字植苗

植苗うえなえ地区にある遺跡。同地区の中央を美々びび川が南流し、ウトナイ湖に注ぐ。河岸は支笏しこつ火山噴火によって形成された砕屑物台地で、縄文海進期には入江状の地形となり、縄文時代前期末の植苗貝塚をはじめ多くの遺跡が立地。昭和五八年(一九八三)に実施された調査の結果、上層から続縄文時代の恵山期八基、江別期三三基の土壙が検出され、恵山期ではクマのモチーフを施した浅鉢や刀子片が付着した台石と多数の石器類、江別期では後北C2式土器や破砕されたガラス玉を副葬した墓が注目された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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