植苗村
うえなえむら
[現在地名]苫小牧市字植苗・字美沢・字沼ノ端・あけぼの町一―五丁目、勇払郡早来町字富岡など、追分町中央など
明治初年(同二年八月から同六年の間)から明治三五年(一九〇二)三月までの村。勇払郡の北部に位置し、南から北西にかけては苫小牧村との境をなす勇払川で、最上流にモラップ山(五〇六・六メートル)があり、東は勇払村に接する。成立当初から明治三三年までの村域は、現早来町の西半分および追分町全域にも及んでいた。近世はウエンナイとよばれ、勇払川から続くウトナイ湖から美々川の低地帯は、古くから東西の蝦夷地を結ぶユウフツ越(シコツ越)として知られた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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