タルドノワ文化(英語表記)Tardenois

山川 世界史小辞典 改訂新版 「タルドノワ文化」の解説

タルドノワ文化(タルドノワぶんか)
Tardenois

R.ダニエルの調査になるフランス,エーヌ県にあるフェール・アン・タルドノワ遺跡にちなむ(発見1879年)。ヨーロッパ中石器時代前期の遺跡で,三日月形,三角形,梯形菱形のいわゆる幾何学的細石器を出土する。これらは鏃(やじり),銛(もり)その他として,骨や木の柄にはめこみ,複合利器として使用された。北アフリカのカプサ文化と密接な関係があり,後期旧石器時代のこの文化からタルドノワ文化に発展したとも考えられ,狩猟・漁撈生活を物語る貝塚も発見される。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android