タルビオ(その他表記)Maila Talvio

改訂新版 世界大百科事典 「タルビオ」の意味・わかりやすい解説

タルビオ
Maila Talvio
生没年:1871-1951

フィンランド女流作家農村都会の生活を対比させて,道徳的罪を糾弾する現実主義新ロマン主義の中間的作品で作家活動を始める。1910年代に成熟期を迎え,S.ラーゲルレーブ流に童話風スタイルで,二つの家系変遷を描いた《夜の目》(1917)が代表作。のち,歴史小説移り,ヘルシンキ史に取材した三部作《バルト海乙女》(1929-36)が傑作。死後タルビオ文学賞が創設された。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 高橋

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タルビオ」の意味・わかりやすい解説

タルビオ
Talvio, Maila

[生]1871
[没]1951
フィンランドの女流作家。『バルト海の娘』 Itämeren tytär (3巻,1929~36) など,歴史小説に秀作を残した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む