デジタル大辞泉 「タンクレディ」の意味・読み・例文・類語 タンクレディ(Tancredi) 《「タンクレーディ」とも》ロッシーニのイタリア語によるオペラ。全2幕。1813年初演。主役は男性だが、メゾソプラノで歌われる。ボルテールの悲劇「タンクレード」を題材とする。ロッシーニ初のオペラセリアであり、出世作となった。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タンクレディ」の意味・わかりやすい解説 タンクレディ[シチリア王]タンクレディ[シチリアおう]Tancredi, re di Sicilia [生]?[没]1194.2.20. パレルモノルマン朝のシチリア王 (在位 1190~94) 。アプリア公ロジェールの庶子で,シチリア王ロジェール2世の孫。 1154年叔父のシチリア王ギョーム1世 (在位 1154~66) に反乱を企て捕えられたが,61年再び反乱に加担,失敗して亡命。ギョーム2世 (在位 1166~89) の代に許されて帰国,84年コンスタンチノープル攻撃のシチリア艦隊司令官になった。ギョーム2世が嗣子なしに没したので,90年シチリア王に即位。しかしロジェール2世の娘コンスタンスと結婚した神聖ローマ皇帝ハインリヒ6世が王位継承を主張したため,争いが生じ,係争中に没した。王位は子のギョーム3世が継いだが,数ヵ月の支配でハインリヒに屈し,ノルマンのシチリア支配は終りを告げた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by