タンヌウリヤンハイ(その他表記)Tannu-Uriangkhai

改訂新版 世界大百科事典 「タンヌウリヤンハイ」の意味・わかりやすい解説

タンヌ・ウリヤンハイ (唐努烏梁海
)
Tannu-Uriangkhai

モンゴリア西北部,タンヌ・オーラ山脈北方のウリヤンハイ族の居住地。現在のロシア連邦トゥーバ共和国の占める地域を指す。ウリヤンハイ族は現在のトゥバ族に相当する。彼らはトルコ語系のトゥバ語を話すが,今までトルコ,モンゴルサモエード,ケートそれにアルタイ族を同化吸収してきたといわれる。人口は19万8400(1989)。大部分遊牧を営み,また狩猟農耕も行っている。この地域はモンゴル帝国元朝,ジュンガルなどの支配を経て清朝の支配に帰した。1921年ソ連の支援のもとにトゥーバ人民共和国として独立したが,1944年ソ連邦に組み入れられた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 吉田

世界大百科事典(旧版)内のタンヌウリヤンハイの言及

【ウリヤンハイ】より

…一方,西部ウリヤンハイはジュンガルと清の支配を経て,1914年にロシアの保護領下に入り,61年ソ連のトゥバ自治共和国(現,共和国)を構成した。彼らトゥバ族はタンヌ・ウリヤンハイと称されることがあり,狩猟,牧畜,農業を営む。この仲間はモンゴル国のフブスグル湖周辺にも居住している。…

※「タンヌウリヤンハイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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