タンパク漏出性胃腸症(読み)たんぱくろうしゅつせいいちょうしょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タンパク漏出性胃腸症」の意味・わかりやすい解説

タンパク漏出性胃腸症
たんぱくろうしゅつせいいちょうしょう

血漿(けっしょう)タンパク(とくにアルブミン)が胃腸管壁から胃腸管腔(くう)内へ異常に漏出することによっておこる疾患で、タンパク喪失性胃腸症ともいう。胃腸管粘膜からは血漿タンパク成分が正常でも漏出しているが、その代謝平衡は維持されている。これが過度に漏出すると体液のタンパク代謝平衡が失われ、低タンパク血症を主徴とした浮腫(ふしゅ)、貧血、リンパ球減少、腹水、テタニー症状などが現れ、鉄・銅・カルシウム・脂質などの血漿成分も漏出してくる。この病態をタンパク漏出性胃腸症と総称している。原因としては、胃腸粘膜の病変(炎症、潰瘍(かいよう)、腫瘍)、血管性病変、リンパ管の病変(腸リンパ管拡張症など)、免疫不全症候群など、多くの疾患があげられる。治療は病態に応じて行われ、胃腸粘膜病変部などに対しては手術を行うほか、ステロイドホルモンなどの薬物療法や十分なカロリーと高タンパク食を与える食事療法なども行われる。

[細田四郎]

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