ターリボフ(読み)たーりぼふ(その他表記)Mīrzā ‘Abd al-Raīm Tālibūf

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ターリボフ」の意味・わかりやすい解説

ターリボフ
たーりぼふ
Mīrzā ‘Abd al-Raīm Tālibūf
(1844―1910)

イラン啓蒙(けいもう)作家タブリーズに生まれる。30歳のころバクーに移住、同地で没す。近代科学知識と進歩的政治思想を平易に説いたことで知られ、代表作は『アフマドの書』と『慈善の道』など。これら文学活動を通じて政治、社会、教育改革を強調し、イラン人覚醒(かくせい)に大きな影響を与えた。彼の作品はイラン立憲革命文学に重要な位置を占める。

[黒柳恒男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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