ダイセル(英語表記)Daicel Corporation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダイセル」の意味・わかりやすい解説

ダイセル
Daicel Corporation

総合化学会社。1919年セルロイド業者 8社が合同して大日本セルロイドを設立,1934年フィルム部門を分離(→富士フイルム),1966年ダイセルと改称,1968年大日本化成を合併。1979年ダイセル化学工業に,2011年現社名に変更。三井系企業。有機合成高分子化学特色をもち,セルロースセルロース誘導体酢酸および関連製品,セルロイド,プラスチック合成樹脂,フィルム類,ロケット推進薬など広範に手がける。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「ダイセル」の解説

ダイセル

正式社名「株式会社ダイセル」。英文社名「Daicel Corporation」。化学工業。大正8年(1919)「大日本セルロイド株式会社」設立。昭和41年(1966)「ダイセル株式会社」に改称。同54年(1979)「ダイセル化学工業株式会社」に改称。平成23年(2011)現在の社名に変更。本社は大阪市北区梅田。酢酸セルロース製造の大手。合成樹脂・たばこフィルターなどに実績。自動車エアバッグ用ガス発生装置なども手がける。東京証券取引所第1部上場。証券コード4202。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

世界大百科事典(旧版)内のダイセルの言及

【写真フィルム】より

… 写真フィルムの国産化は,高温多湿の日本の気候が災いしてなかなか成功せず,1929年小西六写真工業の前身である小西六本店が初めて写真フィルムの生産に成功した。続いて,大日本セルロイド(現,ダイセル)が酢酸セルロースを用いた写真フィルムベースの研究を進め,この研究の成功により34年に大日本セルロイドの写真フィルム部の施設その他を継承する形で現在の富士写真フイルムが設立され,写真フィルムベースからの一貫生産が開始された。40年には小西六によりカラーフィルムも国産化された。…

※「ダイセル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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