精選版 日本国語大辞典「大手」の解説
おお‐て おほ‥【大手】
〘名〙
② 敵を正面から攻撃する軍隊。追手(おうて)。⇔搦手(からめて)。
※平家(13C前)四「大手は長井の渡り、搦手(からめで)は故我杉(こがすぎ)の渡りより寄せ候ひしに」
③ 「おおてすじ(大手筋)③」の略。〔取引所用語字彙(1917)〕
④ 「おおてすじ(大手筋)④」の略。
※われら戦友たち(1973)〈柴田翔〉終「うちもそのうちにはダムの工事位出来る大手になってみせるね」
おお‐で おほ‥【大手】
〘名〙
① 肩から手の指先まで。
※平家(13C前)四「力およばず、大手(おほで)をひろげて、高倉面(たかくらおもて)の小門よりはしりいでんとするところに」
② あたりをはばからない態度を示すこと。気ままなふるまい。
※評判記・吉原すずめ(1667)上「座敷にぎめかしく、大手にしなし」
おおて おほて【大手】
姓氏の一つ。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報