ダウラトシャー(読み)だうらとしゃー(その他表記)Daulatshāh Samarqandī

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダウラトシャー」の意味・わかりやすい解説

ダウラトシャー
だうらとしゃー
Daulatshāh Samarqandī
(?―1494)

ペルシア伝記作家。サマルカンドに生まれる。ヘラートでティームール朝のスルタンフサインバイカラー知遇を受けた。1487年執筆の『詩人伝』はペルシア古典文学時代の集大成として知られ、約150人の代表的詩人の伝記と作品が紹介されている。記述真偽にはとかくの批判もあるが、有益な詩人伝として、ペルシア文学史の貴重な資料である。

[黒柳恒男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダウラトシャー」の意味・わかりやすい解説

ダウラトシャー
Daulatshāh, `Alā al-Daulah Bakhtīshāh

[生]? サマルカンド
[没]1494?
ペルシアの伝記作家。ヘラートにおいてチムール朝のスルタン,フサイン・バイカラに仕え,50歳頃執筆を始めた。 1487年に完成した『詩人伝』 Tadhkirat al-shu`arāはペルシア古典詩人約 150人を取上げ,重要な詩人伝,名詩選集として名高く,興味深い逸話が多く収められているが,歴史的な誤りも多い。

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