日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダクチノマイシン」の意味・わかりやすい解説 ダクチノマイシンだくちのまいしんdactinomycin アクチノマイシンDともいい、ストレプトミセス・パルブルスStreptomyces parvullusの産生する抗悪性腫瘍(しゅよう)性抗生物質である。橙赤(とうせき)色ないし赤色の結晶または結晶性粉末。ウィルムス腫瘍の特効薬で、絨毛(じゅうもう)上皮腫、破壊性胞状奇胎にも適応される。DNA(デオキシリボ核酸)のグアニンと結合して複合体をつくるところからDNA依存性のRNAポリメラーゼの作用が阻害され、RNA(リボ核酸)の生成が抑制されることが作用機序(メカニズム)と考えられている。注射剤として使用される。[幸保文治][参照項目] | ウィルムス腫瘍 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
化学辞典 第2版 「ダクチノマイシン」の解説 ダクチノマイシンダクチノマイシンdactinomycin [同義異語]アクチノマイシンD 出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報