ダダイスト新吉の詩(読み)ダダイストシンキチノシ

デジタル大辞泉 「ダダイスト新吉の詩」の意味・読み・例文・類語

ダダイストしんきちのし【ダダイスト新吉の詩】

高橋新吉詩集編集つじ。大正12年(1923)刊。「ダガバジ断言」「皿」などの作品収録著者は本作により、日本におけるダダイスム文学の先駆的作家として注目を浴びる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のダダイスト新吉の詩の言及

【詩】より

…第1次世界大戦前後の西欧で,現代文明への不安や焦燥,既存の美や秩序への反抗から生まれた前衛思想が,日本にも同時代的な影響を及ぼす。未来派,ダダ,アナーキズムなどの渦の中から,高橋新吉の《ダダイスト新吉の詩》(1923)や萩原恭次郎の《死刑宣告》(1925)などが生まれ,壺井繁治,岡本潤,小野十三郎らアナーキズム系の詩人らが登場した。これらの詩人は,中野重治に代表されるマルクス主義系の詩人らとともに,昭和初年代のプロレタリア詩運動の中核を形づくる。…

【辻潤】より

…ついで能動的なニヒリズムを唱えた《浮浪漫語》(1922)を刊行する。詩人高橋新吉を知り,《ダダイスト新吉の詩》(1923)を編集,また,ダダの思想を語った《ですぺら》を刊行。25年7月荒川畔村らと雑誌《虚無思想研究》を創刊した(1926年2月廃刊)。…

※「ダダイスト新吉の詩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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