山川 世界史小辞典 改訂新版 「ダラム報告書」の解説
ダラム報告書(ダラムほうこくしょ)
Durham Report
1837年にロワー・カナダとアッパー・カナダで反乱が勃発し,イギリス政府はダラム伯爵に反乱の原因調査を命じた。彼が39年に提出した『イギリス領北アメリカの情況に関する報告書』がダラム報告書である。ダラムは植民地に責任政府を認めて内政自治権を与え,両カナダを統合するよう勧告した。両カナダの統合は41年のカナダ連合法で実現される。責任政府も48年に許与されて自治植民地が成立し,のちのコモンウェルスの原型となった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報