精選版 日本国語大辞典 「ちいちい」の意味・読み・例文・類語 ちい‐ちい 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )① 小鳥や虫などの鳴き声を表わす語。[初出の実例]「裏の方で小鳥がちいちいと啼いてゐる」(出典:山彦(1907)〈鈴木三重吉〉七)② 湯の煮たつさまなどを表わす語。[初出の実例]「ちいちいといふ音きけば炉の内のふる姥口の釜の湯にこそ」(出典:狂歌・後撰夷曲集(1672)九) ちい‐ちい [ 1 ] けちなひと。[初出の実例]「アツア訳らねへちいちいだぞ」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)二)[ 2 ] 〘 副詞 〙 物事にけちけちするさまを表わす語。[初出の実例]「あれからだもの、彼奴のちいちいし出したのは…」(出典:春泥(1928)〈久保田万太郎〉夕焼雲) ちい‐ちい 〘 名詞 〙 虫、特に、虱(しらみ)・蚤(のみ)などをいう小児語。[初出の実例]「ちいちいが出るぞと母の山をいひ」(出典:俳諧・武玉川(1750‐76)一〇) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例