(読み)シラミ

精選版 日本国語大辞典 「虱」の意味・読み・例文・類語

しらみ【虱・蝨】

  1. 〘 名詞 〙 シラミ目に属する昆虫の総称。各種の哺乳動物の外表に寄生し、吸血する。体長一~四ミリメートル。体はふつう扁平な紡錘形で、はねはない。太い三対のあしの先端にある爪は付着するのに適し、鋭い吸収口は吸血に適する。吸血によってはなはだしいかゆみを与えるほか回帰熱・発疹チフス病原を媒介する。ノミなどと異なり寄主の体から離れると間もなく死ぬ。人体に寄生するものには、頭髪衣服の内側にヒトジラミ、陰毛にケジラミなどがある。ヒト以外ではウマジラミ・ブタジラミ・イヌジラミなどがある。白虫(しらむし)。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「彼人多かる住処にして虱(シラミ)を拾ひて地に棄つ」(出典:小川本願経四分律平安初期点(810頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む