現代外国人名録2016 「チェ・ジェチョン」の解説
チェ・ジェチョン
崔 在天
Choe Jae-chun
- 職業・肩書
- 生態学者,動物行動学者 韓国生態院創設院長,気候変動センター共同代表
- 国籍
- 韓国
- 出生地
- 江陵
- 学歴
- ソウル大学(動物学)
- 学位
- 理学博士(ハーバード大学)
- 受賞
- 日韓国際環境賞(第8回)〔2002年〕,ジョン・ヘンリー・コムストック・アワード(米国昆虫学会),韓国科学文化賞(第1回),アジア環境賞(第8回),ウィメンズ・ムーブメント・アワード(第16回)
- 経歴
- ソウル大学校で動物学を修めた後、渡米。ハーバード大学より進化生物学博士号を授与される。1980年代から中南米やマダガスカルなどの熱帯林で研究。ミシガン大学を経て、’94年ソウル大学に赴任。同大副教授を経て、2006年梨花女子大学自然科学部教授。梨花国立歴史博物館館長も務めた。のち、韓国生態院創設院長、韓国生態学会代表、環境運動連合共同代表。2013年ジェーン・グドール博士と創設した気候変動センターの共同代表に就任。この間、1997年に発表した野鳥のカケスの行動研究は、長期的観察が実を結んだ画期的な業績と評価される。一方、市民講座などで広く生態系保護の重要性を訴え、テレビ番組を通じての環境教育にも尽力。著書「アリ帝国の発見」(’99年)は市民の自然科学ブームの火付け役となるなど、“環境伝道師”と呼ばれる。また「行動生態学・社会生物学学会誌」共同編集者、「進化心理学学会誌」「生態学研究」「動物行動学ジャーナル」「行動生物学・進化生物学フロンティア」「昆虫行動学ジャーナル」の編集委員を務める。2002年日韓国際環境賞を受賞。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報