日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミシガン大学」の意味・わかりやすい解説
ミシガン大学
みしがんだいがく
The University of Michigan
アメリカ合衆国ミシガン州アナーバーにある州立大学。1817年デトロイトにカトレピステミヤドCatholepistemiad : University of Michiganiaの名称で准州の立法により創設されたが、1821年現在の名称となり、ミシガンが正式の州となった際に現在地に移った。1852年に学長となったタッパンHenry P. Tappan(1805―81)は、ドイツの大学をモデルとして学問水準の高い大学づくりに貢献した。フリント(1956年設立)およびディアボーン(1959年設立)に分校をもつ。現在のミシガン大学は、アナーバーのメイン・キャンパスに、文学・理学・芸術学の教養学部をはじめとして、建築・都市計画学、アート・デザイン、教育学、経済学、経営学、音楽、自然資源・環境学、看護学、薬学、歯学、工学、体育学(運動機能学)などの、学部レベルから大学院までの課程をもつ学部のほか、情報学、法律学、社会事業学、医学、公衆衛生学、公共政策学などの大学院レベルの専門職学部(プロフェッショナル・スクール)をもつ。カリフォルニア、ウィスコンシンなどの州立大学と並んで、全米屈指の州立総合大学として評価されている。有数の図書館を有し、和書の蔵書数は全米トップクラス。2003年現在、常勤教員数7698人、学生数5万4205人。
[喜多村和之]