チェンフンテン寺(読み)チェンフンテンじ

世界の観光地名がわかる事典 「チェンフンテン寺」の解説

チェンフンテンじ【チェンフンテン寺】

マレーシアのマレー半島西海岸南部、マラッカ州の州都マラッカにある、同国最古の中国寺院。マラッカ川西岸のチャイナタウンのトコン通りにある。この地に移住した中国人が、資材を中国から運び入れて1646年に建設した中国南方様式の寺院で、観音菩薩航海漁業の守護神として信仰されている道教の女神・媽祖が祀られている。本堂内部は、ほうろうやガラス細工の動物や花の装飾がなされている。また、屋根には、鮮やかに彩色された伝説上の動物の龍や麒麟(きりん)の装飾が施されている。本堂内部には、中国の明朝遺臣で、この寺の創建者と伝えられている李為経の肖像画がある。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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