チエーロ・ダルカモ(その他表記)Cielo d'Alcamo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チエーロ・ダルカモ」の意味・わかりやすい解説

チエーロ・ダルカモ
Cielo d'Alcamo

13世紀イタリアの詩人。 1231年から 50年までの間に,愛を主題とする『問答詩』 Contrastoを作詩したことだけが確実で,その他は出身地姓名すら明確にされていない。しかし,プロバンス詩法を十分に消化した彼の俗謡調が,発生期のイタリア俗語文学に与えた影響は大きい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のチエーロ・ダルカモの言及

【アルカモ】より

…13世紀にホーエンシュタウヘン家のフリードリヒ2世が山裾に新しい町を建設し,山に住みついていたアラブと入植したキリスト教徒を共存させ,積極的に文化の交流に尽くした。イタリア語による最も古いコントラスト(相聞歌,13世紀中葉)の作者チエーロ・ダルカモを生んだ。【望月 一史】。…

※「チエーロ・ダルカモ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android