最新 地学事典 の解説
チタンインせきえいちしつおんどけい
チタンイン石英地質温度計
Ti-in-quartz geothermometer
ルチルと共存する石英のTi固溶反応を利用した地質温度計。D.A.Wark et al.(2006)はTitaniQ:
を提案した。XQtz Tiは石英のTi含有量(ppm)。この方法で温度を推定する場合,以下の項目を確認する必要がある。
1.Ti酸化物は還元条件ではTi3O5(anosovite)やTi2O3(tistarite)となるので,石英と共存するTi酸化物がルチルであること。2. ルチルにはさまざまな元素が数ppmから数10wt%まで広い範囲にわたって固溶するので,ルチルと石英の化学組成がほぼ純粋なTiO2とSiO2であること。3. 二次蛍光によるTi量の上乗せ効果を防ぐために,石英-ルチル境界から0.1mm以上離れた石英を分析すること。4. 石英のTi含有量を緩衝する鉱物がルチルのみであること。5. メルトと共存しないこと。6. 石英のTi含有量が600ppm以下であること。参考文献:D.A.Wark et al. (2006) Contrib. Min. Petr., Vol.152: 743
執筆者:川嵜 智佑
参照項目:微量元素地質温度計
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

