チナナ(読み)ちなな

日本歴史地名大系 「チナナ」の解説

チナナ
ちなな

アイヌ語に由来する地名。当地一帯は近代に入り標津村に包含された。仮名表記は「チナヽ」(「廻浦日記」、板本「東蝦夷日誌」)のほか「ツナヽ」(「協和私役」「観国録」、玉虫「入北記」、島「入北記」、「行程記」)がある。板本「東蝦夷日誌」に「名義は昔し鮭を取て飯糧に乾置たる処なりと。チナヽは干鮭の事也」とある。当地はシベツシャリ(斜里)あるいはシベツとクスリ(釧路)を結ぶ交通路上に位置し、昼休所が置かれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android