中標津町(読み)なかしべつちよう

日本歴史地名大系 「中標津町」の解説

中標津町
なかしべつちよう

面積:六八四・九八平方キロ

昭和二五年(一九五〇)一月一日標津郡中標津村が町制を施行して成立。根室支庁管内中央の内陸部に位置する。標津川中流地域(旧中標津原野)と上標津原野といわれた養老牛ようろううし・上標津・計根別けねべつなど標津川上流地域からなる。東と北は標津郡標津町、西は摩周ましゆう湖に沿って釧路支庁管内川上かわかみ弟子屈てしかが町、南西は同郡標茶しべちや町、南は当幌とうほろ川などを境に野付のつけ別海べつかい町に接する。北西知床しれとこ火山群に連なるサマッケヌプリ山・標津岳・養老牛岳(八四六・七メートル)清里きよさと峠などを境に網走支庁管内斜里しやり清里町と接する。北の標津町との境に武佐むさ岳・俣落またおち(一〇〇三・五メートル)があり、当町は武佐岳の麓に広がるとして武佐岳をシンボルとしている。町域を流れる川には北西山地を水源とする標津川とその支流のケネカ川・ます川・あら川・俣落川・クテクンベツ川・イロンネベツ川・武佐川などがあり、南東へ流下したのち標津川に合流して北東へと流れている。町域の大部分は平坦な丘陵地で火山灰地であるが、河川流域沖積層畑地に適している。畑は町域の三二・六パーセント、山林は四九・四パーセント、牧場は六・八パーセント、原野は六・五パーセントを占める(平成一二年版「北海道自治年鑑」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中標津町」の意味・わかりやすい解説

中標津〔町〕
なかしべつ

北海道東部,標津川の上・中流域を占める町。知床山地の南西麓,根釧台地の北部に位置する。 1950年町制。酪農とジャガイモ,テンサイの栽培が主産業。中心集落の中標津は,1934年国鉄標津線開通 (87廃線) 後,根室支庁内陸農業地域の中心地として発展し,乳製品工場が立地。山麓に根釧台地,野付半島国後島を一望できる開陽台があり,摩周湖東側の山岳帯は阿寒国立公園に属する。国道 272号線が通り,東部の中標津空港からは札幌や東京への定期便がある。面積 684.87km2。人口 2万3010(2020)。

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