ちゃくだの政(読み)ちゃくだのまつりごと

精選版 日本国語大辞典 「ちゃくだの政」の意味・読み・例文・類語

ちゃくだ【着】 の 政(まつりごと)

  1. 平安時代東西の市で陰暦五月・一二月に行なわれた、囚人にあしかせをつけ、検非違使が笞(むち)打つまねをした行事。以来続けて行なわれ、江戸時代には囚人に擬した者を鞍馬村から召し、首に白布をかけ、鉄のあしかせをつけて、検非違使に笞で打つまねをさせた。軽罪断罪をすませた意味であろうといわれる。ちゃくたいのまつりごと。《 季語・夏‐冬 》
    1. 着GI3211の政〈年中行事絵巻〉
      の政〈年中行事絵巻
    2. [初出の実例]「又被申云、着政者、年五月十二月為期所行来久矣」(出典権記‐長保二年(1000)一二月二七日)
    3. 「光方廷尉佐にて著の政につきたりけるに」(出典:古今著聞集(1254)三)

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