軽罪(読み)けいざい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

軽罪
けいざい

刑法に採用された犯罪区分の一つ。重罪違警罪とともに旧刑法に規定する犯罪はすべてこの3つのいずれかに分類され,おのおのに科せられる主刑を異にした。軽罪には重禁錮軽禁錮,罰金のうちから各条に該当する刑が宣告された。この立法形式はフランス法を受継ぐものであるが,現行刑法はこれをとらない。

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大辞林 第三版の解説

けいざい【軽罪】

軽い罪。
旧刑法で、重罪・違警罪とともに犯罪を三分類したうちの一。禁錮または罰金を科される罪。

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精選版 日本国語大辞典の解説

けい‐ざい【軽罪】

〘名〙
① 程度の軽い罪。微罪。〔書言字考節用集(1717)〕
② 旧刑法の定めた罪の区分の一つで、重禁固、軽禁固または罰金の刑を科せられる罪。→重罪違警罪。〔刑法(明治一三年)(1880)〕

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世界大百科事典内の軽罪の言及

【重罪・軽罪】より

…犯罪をその罪質の軽重により区分した分類。歴史的には,イギリスのコモン・ローのように,殺人,強姦,強盗,窃盗,放火等の――死刑等の重刑にあたる――主要な自然犯を重罪とし,それ以外の罪を軽罪とする法制もあったが,今日では,一定の刑期(例えば,アメリカの多くの地域やドイツでは1年,フランスでは5年)以上の拘禁刑にあたるか否かを基準に,一律にこれを区分するのが通常である(なお,フランスでは,この両者に〈違警罪contravention〉という最下位の範疇を加えた三分法が用いられている)。 この分類の意義は,重罪・軽罪(または違警罪)のいずれに属するかにより,実体法上の取扱いや効果に一定の差異が認められること(例えば,ドイツやフランスでは,重罪については未遂もつねに可罰的とされ,また,重罪での刑の言渡しは当然に公権剝奪の効果を伴う)に加え,管轄裁判所や訴訟手続上の方式・要件などがはっきりと異なる(例えば,フランスでは,重罪事件を公判に付するためには,2段階の予審手続を経ることが必要であり,また,アメリカの多くの地域でも,重罪の起訴は必ず大陪審の決定によらなければならない)という点にある。…

※「軽罪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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