ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チョナン派」の意味・わかりやすい解説
チョナン派
チョナンは
Jo nang pa
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…当時流行した《時輪タントラ》由来の瞑想法にも関連して,すべての人間にあるとされる〈如来蔵〉,つまり仏となる素質が経典に説かれた真意は何にあるのかとの議論がおこった。後年,ターラナータを出すチョナン派では,〈如来蔵〉は真理として恒常不変に実在するものであると主張し,大乗仏教でいっさいのもののあり方にはそのもの固有の特質がないとされた〈空〉の原則に背く説明を示した。これに対してプトゥンは,他人の人格を尊重しみずからが修道にひるむことのないように督励するための手段としてこの〈如来蔵〉が説かれたのであり,真理の実体視は仏教では認められないと説明した。…
※「チョナン派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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