黄帽派(読み)こうぼうは

百科事典マイペディアの解説

黄帽派【こうぼうは】

ラマ教チベット仏教)の新教派。14世紀の高僧ツォンカパはラマ教の教風の改革を図り,厳格な戒律実践を主張してゲルー(徳行)派を興した。彼が法会に際し僧帽を裏返しにかぶり,黄色を表に出したので,この派を黄帽派と呼ぶ。旧教派の紅帽(こうぼう)派に対する。
→関連項目夏河セラ寺タシルンポ寺ダライ・ラマパンチェン・ラマラサ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

黄帽派
こうぼうは

チベット仏教(ラマ教)の新派。黄教(こうきょう)とも称した。ツォンカパが新教派をおこし、旧教派の紅帽に対し黄帽を着用したので、この名がある。[編集部]

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世界大百科事典内の黄帽派の言及

【ラマ教】より

…このことを戒めとしていた明朝も,永楽帝時代にチベットに対して積極的な懐柔政策をとりはじめると,特に青海やカム(喀木)地方で寺院を擁していた民族が,通貢の利得をねらって宮廷に入りこみ,約1世紀にわたって後宮の猥褻(わいせつ)な要請におもねり,歴代皇帝を惑乱して,チベット仏教を淫祠邪教とするぬぐいがたい印象を中国に残した。 15世紀初めころ,ツォンカパと呼ばれる天才的な僧が現れて,ラサの東方40kmの地にガンデン大僧院を建て,ゲルー(〈徳行〉),あるいは黄帽派ともいわれる一宗を開いた。青海の西寧近くに生まれ,中央チベットに出て,西寄りのツァンに赴き,サキャ派のレンダーワ(1349‐1412)などに師事して顕密2教,特に中観帰謬論証派の哲学やタントラ仏教を学んだ。…

※「黄帽派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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