改訂新版 世界大百科事典 「チワワ種」の意味・わかりやすい解説
チワワ[種]
Chihuahua
原産地がメキシコの愛玩犬。世界で最も小さいイヌとして知られている。北アメリカ大陸で最も古い犬種といわれ,起源については諸説があるが不明である。しかし今日の発展はもっぱらアメリカの愛好家らの力に負うもので,特技や性能に特筆すべき点はないが,世界でつねに最高のペットの地位を確保している。頭蓋は体の割合に大きくドーム型で“おでこ”であるのが特徴。耳はやや外向きに立っている。被毛はビロードのような短毛とややカールした長毛の2種があり,毛色は純白から漆黒まで種々で,一枚色,斑紋,散らし模様など多種である。短毛種の体重の上限は2.7kg,長毛種は3.5kg,下限は約0.9kgであるが,ドッグショーでは小さいほど喜ばれる。
執筆者:一木 彦三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報