ツイッター用語集(読み)ついったーようごしゅう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツイッター用語集」の意味・わかりやすい解説

ツイッター用語集
ついったーようごしゅう

ここにはツイッターに関するおもな用語を集め掲げた。50音順に配列し、その後ろにアルファベット表記のことばを並べた。本用語集内の他のことばで解説があるものは「→」でその参照先を示している。

[編集部]


アカウント account
 ツイッターのサービスを利用するための資格。登録時に設定したユーザー名がそのまま個人ページのURLとして「http://twitter.com/」以下に付せられる。使用できるのは、任意の半角英数字とアンダーバーのみで15字以内。ツイッターの画面では@以下に表示される。一つのメールアドレスにつき1アカウントが付与され、一人で複数のアカウントをもつこともでき、一つのアカウントを複数の人間が運用することもできる。初期設定ではツイートが全公開になっているが、承認するフォロワーのみに表示される形で非公開にできる。

アクティビティ activity
 自分がフォローしているユーザーの動向を参照できるシステム。相手がだれをフォローしたか、どのツイートをお気に入りに登録したか、どのユーザーをリストに登録したかなどがわかる。アクティビティを解除することはできない。アカウントを非公開にしている場合は、承認したフォロワーだけに表示される。

インプレッション impression
 「印象」という意味の英語で、インターネットにおいては広告が表示された回数をさし、ウェブ広告の効果やウェブ媒体の価値を計る数値として用いられる。

 ツイッターにおいては、解析サイトである「Twitterアナリティクス」内での指標として使われており、インプレッションはツイートの表示回数を指している。

お気に入り
 あとで読み返したい、あるいはメモとして残しておきたいツイートをツイッター上でログ(記録)として残しておく機能。自分のツイートを含むすべてのツイートやリツイート(公式および非公式)に対して有効である。お気に入りに登録されたツイートは、いつでも自分のホーム画面から読むことができる。ただし、元の投稿者がそのツイートを削除した場合は、自動的にお気に入りからも削除される。日本のユーザー間では、原語(Favorites)のローマ字読みを元に、お気に入りに追加することを「ふぁぼる」、追加されることを「ふぁぼられる」とよぶこともある。

お知らせ機能
 なんらかの働きかけや情報があったことをメールで知らせる機能。メール通知ともいう。ダイレクトメッセージ(DM)を受信したとき、お気に入りに登録されたとき、リツイートされたとき、リプライがあったとき、ツイッター社からの情報があったときなどに、自動的に通知される。

サスペンド suspended
 アカウントが使用停止になること。他のユーザーからのスパム報告や不正行為、フォローとリムーブを短期間に大量に繰り返すなど、利用規約に違反する行為が認められた場合の処置である。サスペンドされると、タイムラインの表示をはじめ、投稿やダイレクトメッセージの送受信など、すべての機能が使えなくなる。運営者への申請で解除可能だが、必要な手続と解除までの期間は、サスペンドされた理由によって異なる。

ジオタグ geotag
 データに関連づけて付加される位置情報。所在地をツイートに追加して、どこから投稿しているかを知らせる機能で、情報付加の「有効」「無効」設定は任意でできる。イベント会場からツイートするときや店情報などにジオタグをつけると、場所を別アプリの地図上に表示することも可能になる。ジオタグをつねに有効にしていると自宅が特定されるなど、結果的に不用意にプライバシーを公開してしまうことにつながるので、使用には注意が必要である。

タイムスタンプ timestamp
 ツイートが投稿された日時の記録。投稿の一番上のアカウントの右側に表示される。投稿された時間経過にしたがって秒、分、時間、と表示され、一定時間を超えると日付表示になる。それぞれのタイムスタンプカーソルを置くと、投稿日時が分単位まで表示される。また、個別の投稿のタイムスタンプをクリックすると、画面の一番下に投稿日時が入った形で、その投稿のみが単独で表示される。

タイムライン timeline
 ツイートが上から時系列で新しい順に表示される一覧のこと。TLと略す。ユーザーを振り分けて表示している場合も、その一覧をタイムラインとよぶ。

ダイレクトメッセージ direct message
 ツイッターにおけるユーザー同士の相互通信機能。DMともいう。ツイッター上のやりとりは公開が前提であるが、ダイレクトメッセージは二者間のみの非公開通信となるため、プライベートな内容のやりとりに使われることが多い。電子メールと同様にファイルの添付もできるが、文字数には制限がある。ダイレクトメッセージは自分のフォロワーに対してのみ送れるが、自分がフォローしていない相手から受信はできる。メッセージを削除すると、送信者および受信者の双方の履歴から削除される点が、電子メールとは異なる。

ツイート tweet
 アカウントをもったユーザーが短文を投稿すること、あるいは投稿そのもの。文字数は140字以内(半角、全角の区別はなく、スペースも1文字と数えられる)。画像を添付することもできる。2008年(平成20)の日本語版開始当初は、公式ホームページで「つぶやき」という呼称を使用していたが、後に英語版にあわせてツイートで統一された。

なう
 現在の状態やいまいる場所について投稿する場合にツイート文の末尾につけることば。「渋谷なう」(いま、渋谷にいます)、「晩ご飯なう」(いま、晩ご飯を食べています)のように使う。ツイッター利用者が急増していた2010年(平成22)には「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに選ばれた。

ハッシュタグ hashtag
 特定の話題についてのツイートを、キーワードを用いて分類、一覧できるようにするシステム。そこで使われるキーワード自体をさすことも多い。英語の「hash」には「寄せ集め」「細かく刻む」などの意味がある。ツイートの末尾に、「#」記号をキーワード(英数字のほかに日本語も使用可能)の前につけて投稿すると、同じキーワード(ハッシュタグ)のついた他者のツイートの検索結果一覧へ自動的にリンクされる。ハッシュタグで検索すると、自分がフォローしていないユーザーを含む多くのツイートから、関連情報を得ることができる。たとえば、番組名をハッシュタグにすることで、視聴者のツイートがリアルタイムに表示されるため、テレビやラジオ番組、企業などによっては「公式ハッシュタグ」を設けているところもある。ツイートによる視聴者参加型番組の制作や、ユーザーからの感想や意見の集約などに活用される。なお、ハッシュタグ自体の文字数もツイートの140字の枠内に含まれる。

ふぁぼる・ふぁぼられる
 →お気に入り
フォロー follow
 自分のホーム画面に特定のユーザーのツイートを表示させるための操作。たとえば、100人のユーザーをフォローすれば、自分のタイムラインには100人分のツイートが表示される。ただし互いにフォローしあう場合(相互フォロー)を除き、自分の発言は相手のタイムラインには表示されない。ツイートを非公開にしているユーザーをフォローするためには、相手にフォローリクエストを送る必要がある。自分をフォローしている人をフォロワーfollowerという。

フォロワー
 →フォロー
ブロック block
 特定のユーザーとのつながりを遮断すること。具体的には、フォローを取り消し、そのユーザーからのメンションやリプライを双方のタイムラインに表示させないようにする。ブロックしたことは相手には通知されないが、フォロー数が減り、相手のタイムラインにツイートが表示されなくなり、メンションもできなくなるため、気づかれることが多い。ブロックは解除することができる。

プロモツイート promoted tweet
 ツイッターの広告主によるプロモーション(販売促進)用のツイート。プロモツイートには「プロモーション」と明示される。相手をフォローしていなくても、タイムライン上に表示される。不特定多数を対象としたものではなく、ユーザーのツイートやリツイートなどを分析してそのユーザーの関心が高そうな広告主が選ばれる。通常のツイートと同様に、フォロー、リプライ、リツイート、お気に入りへの登録が可能。

ベリファイドアカウント verified account
 認証済みアカウントのことで、公式アカウントともよばれる。ツイッター上で多くのフォロワーを集める著名人などのなりすましを防ぐために、ツイッター社がこのアカウントは本人のものだと公式に認証をする制度。認証されたアカウントのプロフィールには、認証済みバッジ(マーク)がつけられる。認証は、ツイッター社が認める著名・注目ユーザーのみに行われ、一般からの認証依頼は受け付けていない。

ボット bot
 ロボットrobotの略で、自動的に投稿するシステム。時刻や天気予報、列車の運行状況を知らせるものや、特定の時間に自動ツイートするもの、ユーザーの発言に反応して自動的にリプライするもの、特定のキーワードに反応して自動ツイートするものなど多種が存在する。各種の無料アプリを利用して簡単に設定できる。

ホーム画面 home
 ログイン後、最初に表示される画面。フォローしているユーザーの投稿が新着順に一覧表示される。パソコン用のホーム画面では自身のこれまでのツイート数やフォロー数、フォロワー数なども表示される。メンションやリツイートなどがあった場合は、ホーム画面に通知される。パスワードの変更やセキュリティ、プライバシー、メール通知などの各種設定もここから行う。

ミュート mute
 フォローしている特定の人物(アカウント)のつぶやき(ツイート)を、相手に気づかれずにタイムライン上で非表示にする機能。この機能が加わるまでは、フォローの解除やブロックをしなければみたくないアカウントを非表示にできなかった。しかし、そうすると相手にわかってしまうので、ミュートは相互の人間関係を維持するためには有効な機能といえる。ミュートをしているアカウントがダイレクトメッセージを送ることは可能で、リプライも届く。ただし、ミュートしているアカウントをフォローしていない場合は、相手はダイレクトメッセージもリプライも送れない。英語の「ミュート」には、「無言、沈黙」などの意味がある。

リツイート retweet
 自分以外のユーザーのツイートを、そのままの形で自分のフォロワーに届けること。略称RT。リツイートされたツイートは、ユーザーがフォローしていないアカウントからの発信であってもタイムラインに表示される。リツイートには、公式と非公式がある。公式リツイートは元の投稿者の名前で表示され、元の投稿者が該当のツイートを削除した場合、リツイートも同時に削除される。非公式リツイートは、「RT:」のあとに元のツイートが表示されることが多く、リツイートをしたユーザーのコメントを添えることもできる。反面、元のツイートが省略、改竄(かいざん)され、オリジナルの文意が正確に伝わらなくなることもある。

リプライ reply
 フォローしているユーザーのツイートに対してコメントを返すこと(返信)。リプと略す。タイムラインには、返信する相手のアカウントのあとに自分のツイートが表示される。文字数は140字以内。このやりとりは、送り手と受け手の両方をフォローしている人のタイムラインのみに表示される。しかし、プロフィールページを閲覧すれば、だれがだれにリプライを送っているか、その内容も含め読むことができる。

リムーブ remove
 フォローを解除すること。略して「リムる」ともいう。リムーブされたユーザーの投稿はタイムラインに表示されなくなる。しかし、相手が自分をフォローしている限り、自分の投稿は相手のタイムラインに表示される。フォロー数、フォロワー数が多いとリムーブされても気づきにくいが、リムーブした相手がわかるアプリも配布されている。

リムる
 →リムーブ
DM
 →ダイレクトメッセージ
RT
 →リツイート
TL
 →タイムライン

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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