デジタル大辞泉
「つい居る」の意味・読み・例文・類語
つい・いる〔ついゐる〕【つい居る】
[動ア上一][文][ワ上一]
1 ひざをつく。ひざをついてすわる。
「権右衛門は芝生の上に―・居た」〈鴎外・阿部一族〉
2 かしこまってすわる。
「証誠殿の御前に―・ゐ給ひつつ」〈平家・一〇〉
3 ちょっとすわる。
「烏の―・ゐたる形をかめに作らせ給ひて」〈大鏡・道隆〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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つい‐・いる‥ゐる【つい居】
- 〘 自動詞 ワ行上一 〙 ( 「つい」は「つき(突)」の変化した語 )
- ① かしこまってすわる。つくばう。
- [初出の実例]「君の御まへについいる」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上上)
- ② 膝をつく。膝をついてすわる。
- [初出の実例]「荒らかに押しあけて入りまして、ついゐて見れば」(出典:落窪物語(10C後)一)
- 「静かについゐけることだになく、常にうずくまりてのみぞありける」(出典:徒然草(1331頃)四九)
- ③ そのままいる。ちょっといる。ちょこんとすわっている。
- [初出の実例]「端のかたに、ついゐ給ひて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)野分)
- 「法師の、登りて木の股についゐて物見る、あり」(出典:徒然草(1331頃)四一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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