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ツェサレツ(その他表記)August Cesarec

改訂新版 世界大百科事典 「ツェサレツ」の意味・わかりやすい解説

ツェサレツ
August Cesarec
生没年:1893-1941

ユーゴスラビア作家クロアチア人。若くして暗殺事件にかかわり投獄された。第1次大戦に従軍戦後共産党に入党する。クルレジャとともにザグレブでさまざまな雑誌を編集し,革命的思想を鼓吹した。《詩集》(1919),旅行記《今日のロシア》(1937)のほか,戯曲,小説と作品数は多い。いずれも社会の正義と発展を求めたもの。ドイツイタリアの枢軸国軍のユーゴスラビア占領後まもなく,ウスタシャ(クロアチアのファシスト集団)によって銃殺された。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 一生 田中

世界大百科事典(旧版)内のツェサレツの言及

【ユーゴスラビア】より

…20世紀のクロアチア文学はクルレジャに指導されたといえよう。彼は戦前ツェサレツAugust Cesarec(1893-1941)らと雑誌を通じて革命運動を推進し,あらゆるジャンルで多彩な才能を発揮した。またナゾルとコバチッチIvan Goran Kovačić(1913-43)はパルチザン戦争に身を投じて自己改革を行ったユニークな詩人である。…

※「ツェサレツ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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