ツォモ(読み)つぉも

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツォモ」の意味・わかりやすい解説

ツォモ
つぉも

中国、チベット自治区南端、シガツェ市南東部を占める県。亜東(あとう)ともいう。人口1万2950(2011)。インド、ブータンとの国境付近にある。ヒマラヤの南斜面にあるためモンスーンの影響を受け、雨量は多い。チベットとインドとを結ぶ交通、商業上の重要な門戸で、シガツェやインド・シッキム州のガントクへの自動車道が通じている。1893年、清(しん)とイギリスとの条約により通商地として開かれた。青稞(チンコー)(ハダカエンバク)や小麦などの耕作が盛んである。ダライ・ラマ14世がインドに亡命した際の出発地としても知られる。

[駒井正一・編集部 2017年9月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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