ツキヌキニンドウ(読み)ツキヌキニンドウ(その他表記)Lonicera sempervirens; coral honeysuckle; trumpet honeysuckle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツキヌキニンドウ」の意味・わかりやすい解説

ツキヌキニンドウ(突抜忍冬)
ツキヌキニンドウ
Lonicera sempervirens; coral honeysuckle; trumpet honeysuckle

スイカズラ科のつる性常緑低木で,北アメリカに分布する。日本原産のスイカズラ (別名ニンドウ) と同属で,茎が葉を貫いているようにみえることから和名がつけられた。属名ロニケラの名で流通することもある。花冠は漏斗形で2唇形,明るい橙黄色に紅色を帯びる。スイカズラと違って香りはないが,トレリスパーゴラフェンスなどにからませると美しい。本来は常緑であるが,寒地では落葉し,やや育ちにくい。日当りと水はけのよい環境を好み,挿木でふやすことができる。

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百科事典マイペディア 「ツキヌキニンドウ」の意味・わかりやすい解説

ツキヌキニンドウ

北米東部原産のスイカズラ科の常緑つる性低木。庭木,切花用に植栽倒卵形の葉を対生するが,花の下部にあるものは基部が互いにくっつき,1枚の葉を枝が突き抜けているように見える。6〜9月,枝先にだいだい紅色で細長い漏斗(ろうと)状の花を6〜10個ずつつける。さし木でふやす。

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世界大百科事典(旧版)内のツキヌキニンドウの言及

【スイカズラ(忍冬)】より

…また香りが強いこともあって忍冬酒ともする。 ツキヌキニンドウL.sempervirens L.(英名trumpet honeysuckle,coral honeysuckle)は明治中期に日本に渡来し,観賞用として植えられる北アメリカ原産のつる性低木。対生する葉の基部が互いに合着し,茎が葉を突き抜いているように見えるので,この名がある。…

※「ツキヌキニンドウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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