つくねん(読み)ツクネン

デジタル大辞泉 「つくねん」の意味・読み・例文・類語

つくねん

[副]何もすることがなく、ひとりでぼんやりしているさま。「広い部屋につくねんと座っている」
[類語]じっとどっかと凝然ちょこなんとちょこんとぺたりちんまりぽつねん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「つくねん」の意味・読み・例文・類語

つくねん

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる ) なすこともなく、ひとり、じっとしているさまを表わす語。じっと。ぼんやり。
    1. [初出の実例]「つくねんとみとれこそすれ望月夜〈幸以〉」(出典:俳諧・崑山集(1651)一〇)
    2. 「料理番が立って、つくねんと腕組して、熟(じっ)と水を瞻(みまも)るのが見えた」(出典:眉かくしの霊(1924)〈泉鏡花〉二)

つくねんの補助注記

当世商人気質饗庭篁村〉五」の「或る夜会社に宿直して独りツクネンたる退屈まぎれ」のような形容動詞的用法の例もある。

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