ツコツコ(読み)つこつこ(その他表記)tucotuco

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツコツコ」の意味・わかりやすい解説

ツコツコ
つこつこ
tucotuco

哺乳(ほにゅう)綱齧歯(げっし)目クテノミス科ツコツコ属に含まれる動物の総称。鳴き声がツコッ、ツコッと聞こえるためこの名前がある。この属Ctenomysには38種があり、南アメリカのペルー南部からフエゴ島までの平野から4000メートルの高地に広く分布する。頭胴長15~25センチメートル、尾長6~11センチメートル、体重は100~700グラム。毛色灰色から赤茶色、さらに黒色まで種ごとにさまざまで、毛深い。頭が大きく、橙(だいだい)色の大きな門歯(切歯)が口からのぞく。目は小さく頭の上方にあり、耳介は小さい。四肢は短いが大きいつめを有する。地下にすみ植物質を食べる。1年1産で1~5子を産む。寿命は3年ぐらいである。

[土屋公幸]

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世界大百科事典(旧版)内のツコツコの言及

【クテノミス】より

…外形がモグラに似た齧歯(げつし)目ヤマアラシ亜目クテノミス科(ツコツコ科)Ctenomyidaeの哺乳類の総称で,1属約32種がある。ツコツコともいう。…

※「ツコツコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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