精選版 日本国語大辞典 「ったら」の意味・読み・例文・類語 ったら 〘 連語 〙 ( 「と言ったら」が「ってったら」を経て変化したもの。「ん」の後に続くときは「たら」となる。→たら )① 名詞を受けて、軽い非難・驚きの意をこめてそれを提示する。…ときたら。…といったら。[初出の実例]「奥さんが座敷の真中へ立って、茫然(ぼんやり)、斯う周囲を見回してゐた様子ったら━━随分可笑(をかし)なもんでした」(出典:それから(1909)〈夏目漱石〉五)② ( 命令表現や説明表現を受けて ) 相手がその命令・説明を素直に受け入れないときに念を押す気持を表わす。「きょうは学校は創立記念日で休みなんだったら」「もうよせったらよせ」[初出の実例]「いやだよ、この人は、落着いてて。困っちゃうわよ。起きてったらさ」(出典:普賢(1936)〈石川淳〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例